いじめを乗り越えて人生を幸せに生きるための方法

いじめ体験、その後遺症をどう乗り越えてきたか、人生を幸せに生き直すためのコツを紹介しています。

思考パターンを変える その3

やがて、精神病やそういった自分の欠点と思える部分を認め受け入れて、
それと共に生きていこうと決心したことによって変化が起きました。

 

つまり、悩みだったことがもう悩みではなくなって、
それが私にとっては当たり前のこと、
それが自然なことだとまで思えるようになってきました。

 

それまでの自分は、精神が病んだ自分というのが受け入れられず、
早く治さなければならないと思っていました。

 

そうでないと生きてはいけないと思い込んでいました。

 

でも、自分の過去の体験を振り返り、
「あんな経験すれば、さすがに精神が病んでも仕方がない。」と
自分自身を客観的に見て同情する思いが芽生えました。

 

それに、私の生まれ持った性格、気質にある環境、出来事を与えれば、
私のような人間が生まれることは十分予測できることだとも思いました。

 

よく化学の実験で、ある物質に何か別の物質をを加えれば、
決まった化学反応が起きるのと同じ原理だと思いました。

 

つまり、このことはなるべくしてなった、ある意味で決まっていた、
予想できる範囲内での出来事だったという気がしたのでした。

 

そう思えたら、それが私の人生にとって、
絶対あってはならないことだとも思わなくなりました。

 

当然のこと、起こるべくして起きていることは
そのままにしておこうと思えるようになりました。

 

その発想は、それまでの自分の思考とは全く真逆のものでした。

 

これまでの私は、常にこうあるべき、
こうでなければならないという固定観念、何か典型的な原型というか、
枠みたいなものを頭の中にこしらえていて、
そこから自分が外れることを良しとしませんでした。

 

もしもその枠からはみ出てしまうようなことがあれば、
その部分を矯正してなんとしてでも、
その枠に再び押し戻そうとするような意識が働いていたように思います。

 

だから、自分の精神が病んだ時も、
自分のことを常軌を逸した存在だと思い、
必死で治す方法を探し、
それが達成されなければ死ぬしかないとさえ思ったのだという気がします。

 

今振り返っても、当時本当に心の狭い自分がそこにいたのだと思います。

 

その頃になると、ようやく私はもう自分にはお手上げだという気持ちになりました。

 

様々な本を読み漁り、対人恐怖症や神経症などを治す方法を調べ
いろいろと試してみたけれど、
どれもそれを根本的に癒すことのできるものはありませんでした。

 

だからもう諦めよう、できることをやってももうどうにもならないことがある、
自分の力では治せない病なのかもしれないと思った時、
自分の力でできることには限界があると悟り、
「もうなるようになれ」という半分投げやりな気持ちになりました。

 

だから、その後は、もう自分の精神病を治そうとする気力もなくなって、
ただ生きるだけになりました。何の働きかけもしなくなりました。

 

それを治そうと取り組んでいた時は、
その精神病が自分の中にあってはならないものだと決めつけ
排除しようと必死になっていたけれど、
もうそれが自分の一部であって、
それがあってもなくても自分は生きていけると思えたら、
どこか心理的に楽になれました。

 

これはなるべくしてなったものだから受け入れるしかない、
共存していくことが自分の生きる道だと思えたら、
自然とそれは自分の中で悩みでも脅威でもなくなっていきました。

 

もしかすると、それはその精神病に対する敗北を意味していたのかもしれませんが、
その時の私はそれでもよいと思いました。

 

病を治すことが勝利を意味するのなら、私は負けたのかもしれない。

 

でも、その病気に負けても私はまだ生きていくことができたし、
失ったものはあっても、その中でまだなんとか自分というものを保っていられました。

 

そして、その中ですべてを受け入れ生き続けていくためには、
それまであった価値観や考え方を変えることが欠かせませんでした。

 

私は、それまでにあった思考のパターン、価値観、考え方の癖を
改めなければ生きていけない状況に追い込まれたことによって、
自分を変えることができました。

 

そして、それ以降、精神病が徐々に自然治癒していくようになり、
人生が好転していきました。

 

この思考の転換、逆転という出来事を通して、
これまであった思考パターンから抜け出せたおかげで、
おそらく悩みを悩みと思わなくなったことが
その大きなきっかけになったのだろうと思いました。

 

自分の精神病を治そうと躍起になっていた時は、
かえってその精神病に意識が向き過ぎてしまい、
その症状を強めていたのかもしれないとも思いました。

 

自分の意識をそれ以外のことに向けることが
結果的に良かったのかもしれないと思いました。

 

その後はその状態の中でもできる精一杯のことをしよう、
すべて丸ごと受け入れて生きようという心のあり方に変わったことで、
精神病が私に与える影響力、効力が段々と弱まり、
少しずつですが、その症状が和らいでいきました。