いじめを乗り越えて人生を幸せに生きるための方法

いじめ体験、その後遺症をどう乗り越えてきたか、人生を幸せに生き直すためのコツを紹介しています。

スクールカウンセラーとの出会い その2

誰にも自分の悩みを相談できない、精神科の病院にも行けないという理由から、
自ら図書館で本を読み知識や治療法を得て、
自分で治すしかないということを思いました。

 

でも、本当に辛くてどうしようもない時、大学のスクールカウンセラーには無料で相談ができることを知り、初めて相談してみようという気が起こりました。

 

また、自分のことを全く知らない赤の他人で、カウンセリングが終われば二度と会うことがないという点も、恥を捨てて飛び込むことのできた理由の一つでした。

 

さらに、そのスクールカウンセラーの先生の粋な計らいによって、私でも相談することのできる条件がそろっていたからでもありました。

 

まず一つ条件だったのは、スクールカウンセラーの先生が女性であったことでした。
私は当時対人恐怖症の中でも男性恐怖症にもなっていましたので、先生が女性であるということにとても安心感がありました。

 

また申し込み方法にも細やかな配慮がなされていました。

 

相談室の扉の前に小さなテーブルが置いてあり、希望の相談日や時間の候補をいくつか書き込む専用の用紙とポストが設置されていました。その用紙に必要事項を書き込んだらポストに投函するだけで申し込みができました。

 

相談室の場所も、他の学生から目につきにくい、人気の少ない場所にありましたので、通りすがりにポストに入れれば、周囲にも自分が相談しようとしているということを気づかれずに済むと思い、それが非常にありがたかったのを覚えています。

 

また、そのスクールカウンセラーの先生は、私が投函した用紙を受け取った後、日時の調整を行い、当時携帯電話を持っていなかった私を気遣ってくれたのか、「用紙を受け取りました。〇月〇日〇時にお待ちしています」というような内容の書かれた手紙を自宅宛に郵送してくれました。

 

その手紙の封筒は、私と同世代の女性が使うような可愛らしい柄のもので、さらに手書きで宛名と、送り主であるスクールカウンセラーの先生の氏名だけが書かれてありました。

 

母がそれを自宅で受け取り、私に手渡してくれた時、母は私の友人から送られてきた手紙だと思ったのか全く不信に思われることはありませんでした。

 

そういったすべてのことによって、私が他の学生や家族に、自分がカウンセリングを受けようとしているという事実を全く気づかれずに済みました。

 

そうでなければ、きっと私はスクールカウンセラーに相談できなかったかもしれないと思えました。

 

相談を申し込む時や、相談日の連絡方法など、相談者が悩みを抱えていることを恥ずかしいと思い、家族にさえも知られたくないと思うだろうということが十分考慮されていました。

 

他者に全く気づかれないようにというとても細やかな配慮が予めなされていたことで、私は自分の悩みを初めて他者に相談するという機会を得られました。

 

本当に今でもその当時のスクールカウンセラーの先生の心遣いには心から感謝しています。

 

そして、カウンセリングは確か二回くらい受けたように思いました。
今まで誰にも話せなかった対人恐怖症に関する悩みを主に相談しました。

 

ただ、受け入れてもらいにくいと自分で判断したところは部分的に省き、
自分の許せる範囲で話せることは全部話してみました。

 

その途中、涙が溢れてきて話せなくなってしまってもそっと黙って、私が泣き止み再び話せるようになるまで辛抱強く待ってくれていました。

 

その時、スクールカウンセラーの先生は、ただ私の話を相槌を打ちながら優しくすべて受け入れるかのように聞いてくれました。

 

「そんなことない、それは妄想、思い込みだ、気にし過ぎだ」と言って否定することもありませんでしたし、「だったら、こうすればいい」という押しつけがましいアドバイスもしませんでした。

 

その距離感が絶妙で、私にはそれがとても心地良く感じられました。

 

私の話にショックを受ける様子も見せず、
ただ自然体にありのまま話を聞いてくれました。

 

そして、私の話から私が他者の言動がとても気になっていることを知り、
「もっと自分勝手に生きられればよいのにね」とだけ優しく言葉をかけてくれました。


そのカウンセリングでは、毎回終了時にこの先もカウンセリングを継続するかどうかを自分で決められました。

 

私は、人生で初めて自分の心の病について打ち明けられたことで、
少し心が軽くなっていました。

 

でも、どこかスクールカウンセラーの前でも、
良い子、迷惑をかけない子を演じる癖が出てしまっていました。

 

何度も通うのは迷惑なようにも思えたし、カウンセリングだけでは、自分の精神病が完全には治らないかもしれないということも何となく感じられました。

 

だから、二回程カウンセリングを受けた後は、
「だいぶ楽になってきたので、これで終わりにしようと思います。」と告げ、
感謝の意を伝えて、それ以降カウンセリングを受けることをやめました。

 

そして、再び自力で精神病を治す道を歩み始めました。

 

あの頃のことを思い返すと、相談者の心を隅々まで理解し、
配慮を徹底してくれたあのスクールカウンセラーの先生の思いやり、
心配りに今でも感謝の思いが湧きます。

 

もう今は名前も忘れてしまい、顔も朧気にしか思い出せませんが、
本当に素晴らしい先生に出会い救われたその体験が、ずっと今も私の心に残っています。